「作業服のだいまつちゃんねる」人気コーナー『腰道具解体新書』では、全国各地からゲストを招いて職人さんの自慢の腰道具を紹介しています。
今回は滋賀県でPanasonic の家電販売店をされているイマイラジオのHideさんにお越しいただきました。
Hideさんはとにかく「ニックス」と「黒」が大好き!腰道具もですが、ファッションも全身”黒ずくめ”でした。
Hideさんはもともとアパレル志望で、専門学校を卒業後、京都の百貨店で時計の販売をされていました。
そのため、言葉遣いが非常に丁寧で腰道具解体新書も流れるように美しい説明を聴かせていただきました。
ニックスや黒へのこだわりももちろんですが、電気工事の際にお客様への気配りにも細心の注意を払っておられます。1つ1つの工具選びにも百貨店での接客経験が活かされていて、非常に興味深いお話でした。
1.ニックスのスタンダード腰道具|チェーン無しの軽量化
2.工具選びも接客のひとつ|百貨店仕込みの電気工事
3.番外編~ドリルとインパクトケース~
ニックス×黒にこだわりをもつHideさんはニックスのバリスティックで腰道具を組まれています。ですが、皆さん「ニックス腰道具」にしては、これまでの腰道具解体新書で、あまり見慣れない組み方だと思いませんか?
そうなんです。
プレートやチェーンを使わない「スタンダード」モデルなんです。理由は「軽量化」のため。サック類を直接ベルトに通しているのが特徴です。
ベルトは藤井電工の製品を使用し、ジェフコムの補助帯で腰道具を組まれています。
そのため、これまでのゲストさんのように「黒」の中に「シルバー」も差し色で…ということもなく、本当に「黒一色」の見た目になっています。
気になるニックスアイテムはこちら
● ニックス インシュロックホルダー
この中に強力なネオジウム磁石のシートを入れて、ファスナーを締めてもビスなどが張り付いてくれる仕掛けは、Hideさん流の工夫です。
● ニックス バリスティック腰袋
ここには、検電器、ラチェット、ペンなどが収納されています。
● ニックス ダストカップ
そして最後のエリアに、ニックスのダストカップ。
“ダスト”カップとは言われていますが、コンベックスとビットが入っています。
>>>Hideさんのニックスバリスティックの動画はこちらから
Hideさんの電気工事は「弱電」がメインです。お客様に身近な電気工事が多いため、作業を行うすぐそばにもお客様がいらっしゃることが多く、工事で出るカス1つとっても現場を汚さない心がけも必要です。
例えばこちらは電線FケーブルやVAをストリップするためのストリッパーです。
電気屋さんによっては「オートストリッパー」という自動のものを使われる方が多いのですが、Hideさんは手動タイプを使われています。
理由は、オートの場合、切断後に床にゴミが落ちてしまうから。
手動であれば、切れ目だけを入れてケーブルを取り、自身でゴミ箱に捨てることができるため、作業現場もクリーンに保つことができます。
また、マスターツールのストリートニッパーは、工事の見た目にもこだわって昔から使われているとのことでした。
このニッパーの特徴は、ストレート刃でくぼみがないという点です。
面切りなどをストレートにきっちり切りたいというこだわりと、忘れてはいけない”持ち手が黒”という点を兼ね備えた、Hideさんお気に入りの工具です。
最後に”番外編”ということで、普段使いではないですが、必要な時にすぐに使えるように常にメンテナンスをされている、ドリルとインパクトケースを見せていただきました。
● Panasonic(パナソニック)工事用LEDマルチライト
こちらはペンインパクトのバッテリーで充電が可能なマルチに使えるライトです。置いても使えるし、羽のように広げて使ったり、ライトの角度を変えることもできます。
底部にはマグネットも付いているので、壁に貼り付けて高所での作業も可能。
Panasonic Shopの販売店さんイチオシの工具です。
● MAKITAのハンマードリル
こちらを見てダイマツ社長が最初に驚いたのは”色”です。
「マキタさんのやのに黒いですよね」
一般的には”マキタブルー”といって、少し緑を帯びた青色が定番カラーなのです。
実はコレ、Hideさんが漬け込んで黒に染められたとのことでした。一見するとこのように売られているかのようにキレイに染まっていて、改めて職人さんは器用だなと思いました。
● MAKITAのインパクト
こちらも黒に染められた?!と思いきや、コレは正規品で黒のインパクトが売られていたそうです。
徹底して”黒”アイテムを買われるHideさんのこだわりには、最後まで感動しっぱなしでした。
さて、いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、Hideさんの腰道具の中から、余すことなく”黒”へのこだわりをご紹介しようと思ったのですが、実はフジ矢のペンチやニックスのサック類など、まだまだ説明できていないものが多々あります。
ペンドラやカラビナを3つ付ける理由など、電気工事士さんにとって参考になることばかりですので、ぜひ詳しくは動画でチェックいただければと思います。
本編はこちらからご覧ください
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出典:作業服のだいまつちゃんねる「【腰道具解体新書】接客を極めた黒のスペシャリスト…滋賀県のパナソニックショップHideさんの軽量化腰道具!!【イマイラジオ】」
●だいまつはニックスのオフィシャルショップに認定されました(詳細はこちら)
●だいまつネットストアでは今後、工具も展開予定です。最新情報は本ストアからチェックしてください。
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この記事の監修者
株式会社ダイマツ
https://daimatsu-workwear.com
大阪府摂津市に拠点を持ち、48年以上にわたり高品質な作業服を提供。業界内外で高い評価を得ており、BURTLE、寅壱、I’Z FRONTIERなどの人気ブランドを取り扱っています。
作業服の他、安全靴、工具、ヘルメットなど幅広い商品ラインナップを展開し、独自のカスタムオーダーサービスで職人ニーズに応えています。
執筆者:谷優子
Instagram:https://www.instagram.com/secretaria_mc/
Youtube「だいまつチャンネル」
だいまつ公式YoutubeチャンネルのMCとして出演。
長年のMC経験を活かし、作業服や関連アイテムに関する情報をわかりやすく提供しています。